厚生労働省が新規学卒者(中学、高校、大学)の離職状況を初めて公開しました。
ここでは、大学卒業生をピックアップして紹介したいと思います。
データによると平成21年3月の大学卒業者が3年以内に離職する割合は28.8%とおよそ3割におよぶことが分かります。ただ中学卒が64.2%、高校卒が35.7%に比べるとだいぶ低くなっています。
離職率の高い産業ワースト5(平成21年3月大卒の場合)
- 教育、学習支援業(48.8%)
- 宿泊業、飲食サービス業(48.5%)
- 生活関連サービス業、娯楽業(45.0%)
- 医療、福祉(38.6%)
- 不動産業、物品賃貸業(38.5%)
離職率の低い産業ベスト5(平成21年3月大卒の場合)
- 鉱業、採石業、砂利採取業(6.1%)
- 電気・ガス・熱供給・水道業(7.4%)
- 製造業(15.6%)
- 複合サービス事業(16.4%)
- 金融・保険業(18.9%)
まとめ
離職率の高い業界では、長期間労働や低賃金などの理由が大きな要因と言えそうです。雇用の受け皿と期待されている医療や福祉関係も離職率が高いのが現状です。
ただ、離職率が高いというだけで一概に悪い言うのもどうかと思います。業界によっては流動性があることにより活性化される面も少なからずあるのではないでしょうか。
また、終身雇用が崩壊している今、1つの業界だけで一生やっていくのは現実的ではありません。最初に選んだ業界が合わなかったらもうそこで終わってしまうのではなく、違う業界にも気軽にチャレンジできるような支援や取り組みが必要ではないかと思います。
自分に合うか合わないかなんて実際にやってみないと分からないことが多いですからね。
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